日本磁気科学会とは?
1990年代、急速に発展・普及した超伝導磁石は、強い磁場を多様な物質・現象などに適用することを可能にし、磁場を利用する研究分野を一気に拡大しました。この状況を受けて、1997年、新磁気科学研究会が設立され、新たな磁場関連研究を展開しようとする研究者の活動の核となりました。その後、この分野に対する国内外の期待はさらに高まり、2006年、“日本磁気科学会”が誕生しました。
本会は、磁場の発生と利用に係る学理と技術の進歩を図るとともに、会員相互の交流と研修を通じて社会と文明の発展に寄与することを目的とし、従来の科学や技術の枠組みに囚われず、磁気および磁場をキーワードとする広い分野の研究者・技術者が集う分野横断的な学会です。毎年秋に年会を開催するとともに、物理化学、高分子・材料プロセス、無機・金属、有機・バイオ、分離・分析、磁場発生の各分科会活動により、磁気科学の普及と振興を進めています。本会はまた、世界を舞台とする連携事業を推進する新たな形態の学会を目指しています。これまでにも国際会議(MAP*, ICMS**)を通じ、国際的な活動を行ってきました。
21世紀には、磁気科学の幅広い進展が予想されています。磁場と物質および生命との相互作用に関心のある方、磁場の新規な応用に注目している方など、広い分野の学生・研究者・技術者・民間企業の方々の参加を歓迎します。
*MAP (International Workshop on Materials Analysis and Processing in Magnetic Fields)
**ICMS (International Conference on Magneto-Science)
日本磁気科学会の概要
- 1.名称:日本磁気科学会(英文名称:The Magneto-Science Society of Japan)
- 2.発足:2006年4月1日
- 3.団体形態:任意団体
- 4.会員:個人会員(正会員,学生会員),団体会員(賛助会 員,協力会員(学会等)),会員資格は国内外を問わない.
- 5.年会費:正会員5,000円、賛助会員(団体会員)1口50,000円
- 6.会則(pdfファイル)
- 7.役員(pdfファイル)
- 8.事務局:事務局長の在職する機関
- 9.本会の事業:
- 会報の発行(年1回、特定テーマで特集を組む、広告を掲載)
- 年会の開催(年1回、開催地は輪番制、担当地区が年会を運営)
- ホームページの開設(会員への情報提供、国内外への広報活動)
- 若手研究者の奨励(年会で表彰)
- 国際的な活動(国際的な行事の日本側窓口)
- その他の活動(研究会・講習会の開催,書籍の刊行,新磁気科学研究会を含めたアーカイブの作成と公開)
- その他の磁気科学の発展にかかわる活動